* 2012花火日記 *


+ 2012/9/9(日) 片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火 @新潟
+ 2012/8/17(金) 熊野大花火大会 @三重
+ 2012/7/14(土) 第24回たまむら花火大会 @群馬
+ 2012/6/2(土) 第31回横浜開港祭ビームスペクタクルinハーバー @神奈川
+ 2012/4/14(土) 15(日) 第2回いせはら芸術花火大会 @神奈川


2012/9/9(日)片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火 @新潟県小千谷市
時間 19:25〜22:20 (175分)
天気 晴れ、ほどよい風
発数 15000発
最大サイズ 40号玉
日記 世界最大の40号玉が打ち上がる唯一の花火大会、片貝。ついに参戦!

日曜日にも関わらず、横浜〜第三京浜〜環八〜関越道は一切渋滞なし。途中、渋川伊香保インターでおりて水沢うどん街へ寄り道。歯ごたえのあるもちもちした太麺、うまっ!お腹を満たしたら再び関越道に戻り、小千谷インターでおりる。ここから片貝までは、ほぼ片側1車線の一般道なので、信号の度にちょくちょく渋滞。

初めてだし、どこに車を停めて良いのか分からなかったので、とりあえず片貝バイパスという農道へ。この道路は13時から一方通行の規制がかかり、片側1車線が駐車場になる。しかし、俺が到着した17時すぎには全線で駐車済み。もはや隙間は皆無だった。

諦めて、今度は関越道の側道を走る。ここも一方通行の規制がされ、駐車場所を探し求めてさまよう車が列をなしていた。あたり一面だいたい田んぼなので、細いあぜ道が路駐スポットになるのだが、ほとんど埋まっている状況。運良く隙間を見つけられた車から随時駐車していくが、圧倒的にキャパシティ不足。そのため、工場や民家などの私有地を有料駐車場として開放しているところもちらほら。1回2000円は高い気もするが、路駐スポット探しで苦労する手間は省ける。結局、30分ほどさまよい、池津交差点付近に偶然まだ駐車されていないあぜ道を見つけ、車を停めることに成功。ふ〜、一件落着。

車から花火観覧場所まで、ゆっくり歩いて30分ほど。屋台が並び、ちらほら浴衣の女性も見かける、いかにも“町内の夏祭り”といった雰囲気の中を歩いていく。桟敷席もあるメイン会場の浅原神社周辺は避けて、比較的空いているであろう片貝小学校のグラウンドへ。18時すぎに到着したが、グラウンドはほぼ満杯。今回は2人だったからなんとか隙間を見つけて場所を確保できたが、周りを見ると、全員寝転んで花火を観れるぐらいの広さを確保している。グラウンドの収容人数の割には仮設トイレが少なかったり、屋台の数も少なかったりする状況を見ると、おそらく今日が日曜日だから特別に観客が多いのだろう。片貝は毎年9/9・10の開催日固定の大会なので、平日ベースで会場が設営されているように感じた。

随所に設置されたスピーカーからは、迷子のお知らせや交通規制の情報など、ラジオのように常に何かしら放送が流れている。番付(プログラム)が多いため予定より5分早める旨の案内が流れ、19:25に花火スタート。昭和の香り漂う口調で、花火の奉納者とメッセージが読み上げられた後、花火が打ち上がる。片貝の花火は神社の祭礼なので、「協賛」ではなく「奉納」と呼ぶ。呼び方を変えるだけでなんだか温かい気持ちになるから不思議だ。そしてもう一つ、企業よりも、圧倒的に個人の奉納(協賛)が多いのも片貝の特徴だ。新潟や長野の花火は個人協賛が多いと聞くが、中でも片貝は群を抜いているように思う。奉納のメッセージは何でもOKのようで、企業の場合はPR、個人の場合は子供の誕生祝から、結婚、追善、成人、恩師の先生の退官など本当にいろいろ。中には、仲間内しか分からないような、おふざけメッセージと思われるものも。やはり“町内の夏祭り”的な雰囲気だ。

花火の内容は、大半が単発だが、いくつかの奉納が合同でスターマインになる場合も。錦冠菊や和火を中心にシンプルな玉が多く、ほとんどが10号玉で、たまに20号玉も!さすが新潟、規模が違う。ただ、バリエーションが少なく、「さっきと同じだなぁ」とか「またこの花火かぁ」と思ってしまう。型物はほとんど登場しない。最初は1発上がる度にきゃーきゃー言いながらカメラを向けていた観客も、30分くらいすると少し飽き気味になり、1時間を過ぎると寝転んで無反応気味に。これが約3時間続く。なんて贅沢なんだ〜!山の斜面で打ち上がるので、発射と開花の音が山に反射して体に響くサラウンド効果は抜群だ。

世界一の大きさを誇る40号玉が登場するのは終盤。打上場所に近いところで観覧したため、保安距離の関係で10号も40号も見える大きさはほぼ同じだが、発射音や開花音は全く違った!深い重みのある音。そして、開花した星が重そうに落ちていくさま。片貝でしか観られない40号玉は、やはり迫力が違った。もっと打上場所から離れた場所なら、大きさの違いも実感できるだろう。

▼40号玉


40号玉が終わると、観客の8割ぐらいが一斉に帰り出す。番付も9割方終わっており、残りの奉納花火は送り花火状態。予定より10分早く22:20に終了した。車に戻り、小千谷インターまで30分ほど渋滞にハマって帰路に着いた。

会場のキャパシティや観客数では決して大規模とは言えない大会だが、そんなお祭りで世界一の40号玉を打ち上げてしまう片貝は本当にスゴい。これを観たくて全国から観客が集まり、団体ツアー客も来る。地元もそれを受け入れてはいるが、だからと言って波にのまれることはない。観客を楽しませようとか、もっと客を集める大規模な花火にしようという発想は無さそうだ。片貝の花火はあくまで「奉納花火」であり、その個性と伝統をきちんと守り抜いている。立派な祭礼だ。


2012/8/17(金)熊野大花火大会 @三重県熊野市
時間 19:10〜21:30 (140分)
天気 晴れ、ほどよい風
発数 10000発
最大サイズ 30号玉
日記 熊野はたどり着くのが日本一大変な花火大会という前評判を聞いていたので、前日のうちに名古屋入りして、友人宅に泊めてもらった。当日は名古屋から熊野まで4〜5時間かかると予想し、朝7時半に名古屋を出発。しかし、この予想は“超”甘すぎた!

四日市付近で朝の通勤渋滞にハマったのは想定内だが、勢和多気JCTで紀勢道に入り忘れて伊勢まで直進してしまい30分のロス。それでも10時半に高速の終点、紀勢大内山ICに到着したが、出口を出るだけで1時間の渋滞。ここから熊野まで約70kmはひたすら一般道の国道42号。信号の度に渋滞があり、少し進んでまた渋滞・・・の繰り返し。熊野の手前10km地点にある道の駅熊野きのくにに13時半、残り10kmはほとんど動かない程の大渋滞で16時半にようやく熊野到着。名古屋から、なんと9時間もかかった!

公式駐車場は11ヶ所、計4170台分(いずれも1台1000円)が用意されているが、概ね昼すぎまでに埋まってしまう。ちょうど第5駐車場(旧近大高専)が16時オープンで運良く駐車することができた。ここから第1駐車場(有馬中学校)まで10分歩いてシャトルバスに乗るが、結局バスも渋滞にハマるので歩いても時間は変わらない。イオンで買い出ししていざ海岸へ。

広大な海岸は、まだ18時でも場所取り可能な程の空き具合だった。熊野にたどり着くまでの道路で既に観客数が絞られているので、観覧場所のキャパシティは十分足りているのだろう。海岸は砂浜ではなく、小さな石や砂利の浜。シートを敷いただけではお尻が痛いのでクッション必須だ。今回は友人が購入してくれた有料浜席(定員5人、10000円)で観覧。打上場所の中央真正面に位置するベストポジションで、180cm四方の区画がロープで区切ってあるだけの簡易な造り。入場時にプログラム・レジャーシート・うちわがもらえた。沖には、海上から観覧する大型客船が4隻も停泊。ぱしふぃっくびぃなすと、飛鳥Uと、あとは何だろうか?セレブな客船であることはきっと間違いない。

熊野の花火は、ここ1年間に亡くなられた方の供養と追悼が一番の目的。遺族席も用意されていて、花火打上直前に「初精霊供養」というものが行われる。その後に大会本部長が挨拶し、いよいよ花火スタート!海に向かって、左の鬼ヶ城(岩場と堤防)、正面の台船、右手の台船と、大きく分けて3ヶ所打上場所があり、左→正面→右→正面→左・・・という順に打ち上がり、煙が重ならないように配慮されている。プログラムや協賛の紹介はスピーカーでアナウンスされ、煙のはけ具合によっては交通規制情報などで間をつなぐ。観客を飽きさせず、首も疲れない、ちょうど良い間の取り方で素晴らしい。

全体的に単発の打ち上げは少なく、ほとんどがスターマイン。中でも驚いたのが「追善」と呼ばれる、遺族による追悼スターマイン。個人協賛なのに、企業協賛より豪華なんですけど!少なくとも2ヶ所以上のワイド展開で、金魚(水中花火の一種)を織り交ぜるプログラムも。亡くなられた方は、地元の方ばかりかと思いきや、毎年熊野花火を観に来ていたファンの方もいて、熊野花火がいかに愛されているかを実感。

熊野花火の目玉の一つ、「海上自爆」と呼ばれる水中花火は、海岸に近いところを船が走り、船から花火玉を水面に投下していく様子が間近で見られるので迫力満点!さらに30号玉を水中花火で開花させる贅沢なプログラム「三尺玉海上自爆」は圧巻!観客全員でカウントダウンするが毎年ずれてしまうというアナログな伝統(笑)も熊野ならではの面白い演出だ。

▼三尺玉海上自爆


フィナーレは、熊野花火の最大の目玉「鬼ヶ城大仕掛け」。大胆にも、国の天然記念物である岩場に花火が設置され、空中でも海上でもなく、岩の上で花火が豪快に開花し、その爆発音は直接地響きとなって観客の体を揺らす。震度1〜2ぐらいはあるんじゃないかと思う程の揺れ。写真を撮ると振動でカメラが揺れてぶれてしまうという話も、なるほど納得だ。こんなダイナミックな仕掛け花火は初めて観た!大迫力!!

▼鬼ヶ城大仕掛け



全てのプログラムが終わると、観客は花火師に一斉に光を振り、花火師がお礼に一発打ち上げる。これにて打ち止め。浜辺いっぱいに広がる光の粒が実にきれいだった!有料浜席から駐車場までは徒歩50分。道路は人であふれかえる程ではなく、さくさく歩くことができた。20分程で駐車場を脱出し、大渋滞が予想される熊野〜大泊を避けて、金山〜県道52号〜国道169号〜国道309号と迂回して国道42号へ。山道なので運転は疲れるが、渋滞しないので早く抜けられる。その後はほとんど渋滞もなく、名古屋の友人宅に午前4時到着。

熊野の花火は、他の花火大会とは一線を画す、ここでしか観られない野趣あふれる個性的な花火大会だった。観覧場所のキャパシティも余裕があり、雰囲気ものどかで良い。ただし、距離の遠さと道路事情は相当な覚悟が必要だ。名古屋から、行きは9時間、帰りは5時間半。さらに4時間かけて横浜に戻るまで、今回は2人で交代しながら運転したが、それでもヘトヘト。正直、1人での運転は体力的に無理だ。熊野を甘くみてはならない。この過酷な状況を乗り越えた者のみが楽しめる、とっておきの花火。いつかまた来たいなぁ。


2012/7/14(土)第24回たまむら花火大会 @群馬県玉村町
時間 20:00〜20:50 (50分)
天気 曇り、ほどよい風
発数 10000発
最大サイズ 10号玉
日記 たまむら花火大会の最大の魅力は、さほど混まずに、打上場所直近で観覧できる点。14時すぎに横浜を出発し、環八で少々渋滞にはまったものの、17時すぎに玉村町に到着。公式駐車場の一つ、南中学校に行ってみると、17時半オープンのはずが既に満車!予定時間より相当早く開けたようだ。仕方ないので、昨年同様近くに路上駐車。

昨年は両水というスーパーの南側で観覧したが、ここはスピーカーがなく、音楽付きスターマインの音楽が聞こえずちょっと残念だったので、今年はスピーカーのある本部(玉村消防署)の正面を陣取った。確認できただけでも、スピーカーは本部正面に3つ、本部内に1つ、本部背後に1つ設置されていたので、本部の周囲ならばどこでも音楽は聞こえそうだ。

19時頃まで、本部の前では地元の方が神輿を担いで練り歩いていた。この花火大会は夏祭りの一環なのかもしれない。本部から徒歩5分ほどのJA営農センター特設テント村で、焼きそばやコロッケを買ってお腹を満たし、準備万端で花火を待つ。花火30分前の19時半になっても、本部正面はまだ半分程しか埋まっていない。どうやら一番混雑するのは両水のスーパー周辺で、本部周辺は意外と穴場なのかも。

19:50、主催者挨拶などのセレモニーが始まり、20:00花火スタート!開幕スターマイン→メッセージ花火→単発→スターマイン→単発→スターマイン、と間を置かずにどんどんプログラムは進む。本当に間がないので、だんだん首が痛くなってくる。(笑) 首を休めるために単発は観るのを諦めようかな、と思ったりするが、これがあなどれない。単発の中にもハイクオリティな八重芯や三重芯が混じっているのだ。花火玉が打ち上がるとき、音の響きが明らかに違うのは10号玉。体の芯まで響く音を存分に楽しめるのは、打上場所直近で観覧する者のみの醍醐味だ。

フィナーレは「Dream of 38,000」と名付けられたスターマイン。玉村町の人口が38,000人だとか。文字で書くより、下の動画を観ていただくほうが伝わるかと思うが、田んぼの横幅をいっぱいに使ったワイドなスターマインは圧巻!ゴールド一斉打ちで締めかと思いきや、なんと四重芯の10号玉を2発同時に打ち上げ、最後にシルバーでもう1回締める演出は迫力満点!

▼フィナーレ「Dream of 38,000」


さて、動画を見て、お気づきになっただろうか。なんと今年は、音楽がないのである!わざわざスピーカーの近くに場所を取ったのに!!え〜っ。。。正直、拍子抜け。スピーカーから流れたのは、冒頭セレモニーの主催者挨拶や、メッセージ花火のメッセージ、それに花火終了後のBGM。いや、勝手に期待していた自分が悪いんだが。。。フィナーレの音楽を削ったり、昨年はあった2.5号・5号・7号・10号玉の一斉打ちプログラムもなくなってたりして、去年より協賛金が減ったのかなー、なんて想像しながら、ちょっと悔しさの残る花火でした。でも、音楽がなくても十分見応えのある素晴らしい花火でした!


2012/6/2(土) 第31回横浜開港祭ビームスペクタクルinハーバー @神奈川県横浜市
時間 20:20〜20:50 (30分)
天気 曇り、ほどよい風
発数 3000発
最大サイズ 不明
日記 毎年6/2=横浜港の開港記念日に開催される「横浜開港祭」のフィナーレを飾る花火ショー。

今年は土曜日だから混むだろうなぁ、と思いつつ、現地に到着したのは2時間前の18時半頃。ステージ真正面はさすがに隙間を見つけられず、少し下手側に場所を確保。今日は2人なので小さな面積で良いが、4人以上のスペースはこの時間では難しそうな状況だった。と言うのも、開港祭の花火は、音楽・サーチライト・レーザー光・炎などの様々な演出付きの花火ショーなので、なんとしても「ステージが見える場所」を確保したいのだ。おのずと場所取りは狭い範囲に集中し、激戦区となる。

なんとか場所も確保できたので、あとは花火を待つのみ。ステージではアーティストのライブや市民1000人合唱をやっているので、飽きずに待っていられる。

20:20、花火スタート!音楽やサーチライトの演出とともに、花火が打ち上がる。前半はゆったり・しっとりした曲が中心で、花火の物量も控えめ。中盤から炎の演出も加わりヒートアップ。終盤は明るいアップテンポの曲で、花火もぐっと豪華に!この構成はいつものパターンだが、これが一番盛り上がる。あっという間の30分の花火ショーだった。

▼終盤(特にラスト4分間のフィナーレは迫力あり!)


開港祭でしか見れない、独自色あふれる花火。今年もありがとうございました。祝☆開港153周年!


2012/4/14(土) 15(日) 第2回いせはら芸術花火大会 @神奈川県伊勢原市
時間 19:00〜20:00 (60分)
天気 晴れ、ほどよい風
発数 2000発
最大サイズ 8号玉
日記 記念すべき第1回は3年前の2009/4/25(土)。冷たい雨が降り、打上場所や観覧場所の田んぼ地帯はぬかるみ、コンディションが悪い中で雨天決行されたそうだ。その教訓かどうかは知らないが、2回目の今回は、伊勢原市総合運動公園に会場を移して開催された。打上場所は伊勢原球場と背後の山。観覧場所は多目的広場だ。周囲に住宅が少ない山の中なので、おのずと観覧可能エリアも限られ観客数のキャパシティは減るが、田んぼよりも安定したコンディションが期待できる。

そして迎えた2012/4/14(土)、またしても雨・・・。きっと主催者に凄腕の雨男がいるに違いない。雨天時の開催可否は、前日20時に公式HPで発表と公式プログラムに記載されていた。そして前日20時には「予定通り開催」、つまり雨天決行が発表された。しかし、当日の朝10時半、一転して「翌日に延期」と発表が変わってしまった。一度開催を決めておきながら、やっぱり延期と言うのは、この情報に振り回されたお客さんのことを考えると、ひどい対応と言わざるを得ない。当日朝に、中止判断基準の「風速10m」を超える「風速13m」を記録したため急遽延期を決めたそうだが、そういった経緯が発表されたのは夜23時になってから。前日20時の時点で判断できなかった事情があるのだから、その理由を当日朝10時半の時点で公表すべきだったと思う。そのほうが、お客さんに優しい対応になるのになぁ、と思う。

というわけで1日延期された4/15(日)、車で伊勢原へ向かった。会場から徒歩30分程の日産テクニカルセンター駐車場1000台分が、大会公式の無料駐車場として用意されていた。花火開始2時間前の17時頃、駐車場に到着。続々と車が到着していたが、もともと交通量の少ない道路なので渋滞は皆無だった。

坂道を上ったり下ったりして30分歩くと、会場に到着!誘導の警備員も、見回ってる消防も、白いジャンパーを着たボランティアスタッフも、初めての場所の運営でみんなそわそわしている雰囲気がよく伝わってきた。と言うのもこの花火大会は、とある花火好きの伊勢原市民が「地元で花火を上げたい!」という情熱から創り上げた、正真正銘の市民派花火大会。主に運営はボランティアで成り立っていて、その温もりが大会の随所に感じられた。例えば、今回私はこの大会に協賛させていただき、協賛エリアで観覧したが、協賛エリアに入るときのチケットチェック係は学生風のボランティアだった。別のゲートではプログラムを配っていたが、私のゲートではなぜか配られず、後でもらいに行ったから別に構わないが、そういう至らぬ点と言うか、素人っぽいと言うか、「運営初心者」な感じがあちこちに見受けられた。

だからと言って、彼らを責める気にはならない。初めての場所で、これだけの規模のイベントを、スタッフ経験がほとんどない素人のボランティアたちが支えている。そうと分かれば、責めるどころか、自分も協力したくなるぐらいの気持ちに自然となる。ただしそれは、「ボランティアが運営を担っているという事実を、観客が認識している」という前提のもとに成り立つ。正しく認識していないと、要らぬトラブルになり兼ねないが、そこは主催者からのアナウンスや来賓(?)のスピーチで上手くフォローされていた。白いジャンパーを着たスタッフは全員ボランティアであること、ボランティアによってこのイベントが成り立っていることなどが、きちんと説明されていた。

客入りの状況は、17時半頃の時点では、協賛エリア・無料エリアともに、最前列でも十分空いていた。延期のため観客数自体が少なかった影響もあると思うが、これなら開始30分前でも余裕で場所取りできそうだ。主催者のアナウンスによると、観客数は「1万人弱」とのこと。

19:00、オープニングセレモニーの後、「動物たちへの音慣らし花火」からプログラムが始まった。周囲に家畜が多い土地柄、小さな音の花火から少しずつ打ち上げて動物の耳を慣らしていくと言うのだ。こんなプログラム初めて!

続いての「花火図鑑」は、割物の単発だが、ただ打ち上げるだけじゃない。1発ずつ、花火鑑賞士の石井孝子さんの解説が付き、とても分かりやすかった!単に「わぁ、きれい!」で終わるのではなく、少し花火に詳しくなったり、興味を持ってもらえるような解説。かと言ってマニアックすぎず、絶妙な深さ!このプログラムに限らず、石井さんの解説は終始続いたが、この演出は素晴らしい!しかし、ちょっと残念だったのは、お世辞でも上手とは言えない、素人全開な司会者だった点だ。多分ボランティアだと思うが、石井さんの足を引っ張っていた感がある。

プログラムは、スターマイン→メッセージ花火→リングの連発→動物の型物の連発→市民協賛金のみで打ち上げる音楽付きスターマイン→新作単発→スターマイン→最大サイズ8号玉単発→追悼花火、と続く。物量や盛り上がりの緩急が考慮された構成で、観客を飽きさせない!練りに練って工夫を凝らされたプログラムという感じだ。

フィナーレは、磯谷煙火店ならではの「メロディー花火」!いつも上品に仕上げつつ、サプライズを与えてくれる、期待を裏切らない出来。さすがとしか言いようがない!

▼メロディー花火


以上、計2000発、時間的にも1時間弱でコンパクトな花火大会だが、1発1発を無駄にせず、全てを大事に味わい尽くそうとする主催者の思いに脱帽。花火を観るのが初めての人にも花火の良さが伝わりやすい仕掛けを施し、クオリティの高さを最大限に生かしていた。この大会を一言で表すなら、「良心的な花火大会」だと思う。

面識はないけれども、この大会の生みの親である高津さんに、そして多くのボランティアの方々に、心から敬意を表したいです。ありがとうございました!また来ます!


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